このイベントは終了しています。イベント詳細は、実施当時の告知ページを再現しています。

明星アニメ祭り

2024年12月13日 13:00~16:00

  • 開催日:2024年12月13日(金)
  • 開催時間:13:00~16:00
  • 主催者:榎本 睦(理工学部 総合理工学科 生命科学・化学系 学部4年)
  • 開催形式:16mmフィルム上映会
  • 外部協力:狭山市立図書館、16ミリ友の会ほか
  • 入場料等:無料

主催者に会いに行こう!

この「16mmフィルム上映会」、ある一点で他のイベントと大きく異なります。それはこのイベントは「たった一人の学生が、企画から起ち上げ、実際にイベントとして実施した」こと。一人の情熱でも、それをカタチにすることができる。そんな勇気を皆さんにも感じて欲しいと考え、そのストーリーを明星教育センターがリポートします。(取材日:2025年1月24日 本文中にある所属等は取材日時点のものです)

MEISEI HUBなら一人でもできるんだ!

理工学部総合理工学科4年の榎本です。

デジタルの時代、オンデマンドの時代に16mmフィルムってオワコンですよね。でも、一時期は小学校とかの教育や娯楽目的でたくさん製造されていたし、実際に図書館などに収蔵されているわけです。これは映写機や映写技術も含めて一つの文化であり、これを皆に見てもらいたかった、感じて欲しかったという気持ちが抑えきれなかった。

もう、執念というか、偏愛ですよね。今回は5本の作品をセレクトしましたけど、実際には4500本以上の作品から選んでいるわけです。しかも、上映するには「撮影技師」の資格も取らなきゃならないし、フィルム上映の団体にも加盟する必要がある。更に、上映に当たっては権利元への確認を取らなきゃならないわけです。

でも、自分は一度興味を持つと、本当にもう突き詰めちゃうタイプなので、そうやって苦労してもイベントを実施できたことには満足しています。

実は、MEISEI HUBでの一人企画は二度目なんです。

今回は16mmフィルム上映会でしたけど、2023年の10月にも、自分の地元、狭山市の池原昭治さんという、「まんが日本昔ばなし」で有名な画家の方の個展も開催したのです。この時は、ちょうど明星学苑創立100周年の企画募集があって、流れで応募したら通っちゃって(笑)

大学の場所や施設を使うためには、何らかの団体でないと許可が降りにくいし、ましてや授業に関係ないものは・・・という感じですからね。 この時の企画の経験が大きいですね。やりたい!という気持ちが自分にあれば、それが実現できる。そういう意味でMEISEI HUBは貴重な場ですね。

だけど、一人ではできないんだ!

当日は狭山市の中央図書館から16mmの映写機を運び込んで、本格的な上映会を開催しました。映写機と簡単に言いましたが、重量だけで30kgぐらい。しかも、これは精密機械なんで運搬も大変でした。図書館の人たちが運搬を行ってくれて、本当に頭が上がりません。狭山市の中央図書館さんにはフィルムも貸していただきました。フィルムは県立熊谷図書館さんにもお世話になりました。

そして、学生ボランティアの皆さんにもお世話になりました。当日は自分が思っていた以上に忙しくて、バタバタしてしまったんですが、自分たちで主体的に動いてくれる様な人たちだったので、会場設営やらチラシ配りなど、とてもすごい働きっぷりで、頼もしく、とても嬉しかったです。

教育センターの青田さんには色々な人に声を掛けてもらいましたし、自分が企画を実施する上でずいぶん助けてもらいました。自分一人の(ある意味で)わがままから始まったことですが、やっぱり自分一人では絶対にできない。MEISEI HUBで、「一人でもできる」し、同時に「一人ではできない」という体験ができたのは、大きな宝ものですね。

成功は自分の心で決めていい

当日はだいたい20名くらいの方が観に来てくれたかな。広報などのやり方によっては、もっと人数は増えたかも知れませんが、人はものすごく興味が湧かないと立ち止まらない。単純に人数だけを目標とすると、なかなか厳しいものがあります。

ただ、一人の人が映写機をのぞきこんで、「自分は映画好きで、こういうものとかにすごく憧れているんです」と声を掛けてもらいました。たった一人でも、そういう人に届けられたことは本当に良かったと思います。

イベントをやって「やった感」はあります。やった感というか、自分は結構欲が深くて、すぐには満足しないタイプなので、毎回反省もあります。結局、終わりがない。でも、終わりがないのは挑戦したから、できたからで、そういう意味でやって良かったです。

学生だから許される、それは特権

自分はもう卒業なので、今回のイベントが最後になります。でも、他の人にも、ぜひこういう場所や機会を活かしてもらいたいです。

もし、大学時代に、これだけは譲れない何かを持っていたら、そういう人はぜひ挑戦して欲しい。お金の補助も出るし、MEISEI HUBの職員の人も協力はしてくれる。そういう後ろ盾のある環境でできるから、やらないよりここでやったほうがいい思い出にもなるし。

ちょっとずるいことを言ったら、就活のガクチカにもなるし、悪いことは絶対ないです。こういう体験は、他の学生とは絶対に同じにならない、自分だけのものだって胸を張って言えますよ。 頑張ってください!

イベントを終えて。手伝ってくれた学生ボランティアの人たちと。