このイベントは終了しています。イベント詳細は、実施当時の告知ページを再現しています。

ENIJE’(エニジェ)

2024年12月10日 12:55~14:25

  • 開催日:2024年12月10日(火)
  • 開催時間:12:55~14:25
  • 主催団体:人文学部国際コミュニケーション学科 異文化理解論D
  • 開催形式:トークショーとパフォーマンス
  • 外部ゲスト(敬称略):矢野デイビット、ウインチェスター・ニテテ・ボーイ、ダニエル・ニボイ・ボーイ
  • 入場料等:なし

主催者に会いに行こう!

明星大学の学生なら、SA(スチューデント・アシスタント)はご存じでしょう。既にSAとして活躍している方もおられるのではないでしょうか?今回はMEISEI HUBのイベントにSAとして参加した方のお話を通して、皆さんにSAの実際を知ってもらいたいと思います。(取材日:2025年1月23日 本文中にある所属等は取材日時点のものです)

SA(スチューデント・アシスタント)としてイベントに関わる

人文学部国際コミュニケーション学科2年の栗橋乙葵です。

国際コミュニケーション学科、菊池先生の異文化理解論Dの授業の一環として、ENIJE’(エニジェ)というイベントをSAとしてお手伝いしました。今回はその経験をお話しさせてください。

ENIJE’は、西アフリカ・ガーナの伝統音楽と舞踊をみんなで楽しむ異文化交流イベントで、一般社団法人ENIJE’代表理事・ミュージシャン・俳優・本学客員講師の矢野デイビットさんと、ガーナ出身のミュージシャンとダンサーをお迎えして開催しました。

一年の時に、このイベントを見る側で参加しました。その時に触れたアフリカの人々の考え方は、自分の人生をけっこう大きく変えるキッカケになりました。だから、SAとして参加したら、もっと広い視野をもって関われるかなと思って。菊池先生からもお誘いがあったので、「じゃあ、SAとしてやってみようかな」と。

人の頭はパパイヤのように割って、中を見ることはできない(アフリカの諺)

もともとアフリカには興味が無くて、漠然とした貧しいイメージしかなかったんですけど。でも、実際に触れてみると、貧しいよりも、楽しさや笑顔がの方がずっと印象に残るんですね。アフリカは経済的に豊かではないし、紛争もあるけど、それでも人と人とのコミュニケーションを大切にしていて、まったく知らない人、宗教とか全然違う人でも普通に話す。そこに引かれました。

アフリカに「人の頭はパパイヤのように割って、中を見ることはできない」という諺があります。「相手が何を考えているか分からない」という意味です。分からないからこそ、きっとアフリカの人々は積極的に人と接し話をして、その人の心の中を知ろうとするのかなと感じました。その積極性は自分になかったので、そこに私がアフリカに惹かれる理由があるのかも知れませんね。

ENIJE’は授業、とっても風変わりで弾んでいるけど

ENIJE’は授業の一環なんですが、授業と言うより、ワークショップやお祭りみたいな感じです。ガーナから来た兄弟~上の方がパーカッショニスト、下の方はダンサーで~、この二人が奏でる音楽とダンスで周りを巻き込んで行く。場所がMEISEI HUBで閉じられた教室ではないですから、国際コミュニケーション学科とは関係ない人も通るわけです。

まずは遠巻きに眺めているだけなんですが、それだけでもOKです。やっぱり全然関係ない授業に参加することは勇気が要ることですからね。見ていてくれるだけでも、何かが伝わると思っていました。 「異文化理解論」ですから、自分たちの外にあるものと触れあうということ自体が学びです。ですから、MEISEI HUBのようなオープンな環境でできたことは本当に良かったです。最後の方では、集まった人たちが勇気を出して一緒にやろうって。それで、みんな踊りの輪に加わって、素晴らしい時間を共有できました。

自分を成長させるものは何か?無茶振りである。

今回、SAという立場で参加したのは私一人でした。SAではなく、履修生の立場だった一年のときは、成績も関係するんで、ついつい模範解答を探してしまうんです。でも、SAの立場になると、自分の意見を聞かれるし、けっこう先生から無茶振りもされる。

でも、無茶振りされると、自分の中から色々な見方や考え方が出てくる。答えが一つじゃなく、しかも多くの答えが自分の中から湧いてくる。無茶振りに応えていく中で、鍛えられていくのかも知れません。

無茶振りという意味では、私、今回マイクを向けて色々な人に意見を言ってもらいました。1年のときは、私自身、マイク向けられるのが苦手だったんですよね。でも、それぞれの心の中には素晴らしいものが隠れている。無茶振りだけど、そこはできるだけ言いやすい雰囲気をつくって、話してもらいました。

無茶振りをされて、無茶振りをして。でも、そこから生まれてくる対話を大切にしていきたいと思います。

SAに固執しない。それがSAに参加するコツ

まず、SAをやること自体はとても素晴らしいです。授業に受け身で接するだけでなく、自分が主体的に関わることで発見できることが多いですし、もし迷っているならお薦めします。

もう一つアドバイスするなら、SAという立場にあまり固執しすぎない方が良いと思います。肩の力を抜いて、あるときはSA、あるときは履修者みたいに、授業を俯瞰してみると良いと思います。

「SAだからこうするべき」という考えを持つと、柔軟性を失って、一つの価値観でしかものを見られなくなります。前にも言いましたけど答えは一つじゃないので、自分の中でも色々な視点から、色々な意見を持てるようになると、自分が広がるように思います。「パパイヤは割れない」。だから、考えているだけでは伝わらないし、何も生まれない。だから、一歩踏み出してみましょうよ。